令和8年熊本地震に伴う
「地域の歴史文化資産 被災状況調査」について
令和8年熊本地震により、八代地域では多くの建造物等に被害が生じています。
その中には、国・県・市等の指定・登録を受けた文化財だけでなく、地域において長年にわたり大切に守り継がれてきた寺社、お堂、祠、石橋、石造物、歴史的建造物なども数多く含まれています。
指定・登録文化財については、関係行政機関による被害状況の確認が進められていますが、指定等を受けていない歴史的・文化的資産については、その所在を含め、被害の全体像を把握することが困難な状況にあります。
■ 調査の目的
今後、被災地では生活再建や安全確保のため、建物や敷地の片付け、被災物の撤去、建物の解体等が急速に進むことが想定されます。
これらが進んだ後では、被災前にそこに何が存在していたのか、また、今回の地震によってどのような被害を受けたのかを確認すること自体が困難となる可能性があります。
特に、指定等を受けていない歴史的・文化的資産については、行政等に既存の記録が十分に残されていないものもあり、現状を確認できる今の段階で記録を残すことが重要であると考えています。
このため、やつしろ観光ガイド協会では、地域に残る未指定の歴史的・文化的資産について、片付け、撤去、解体等により被災状況が失われる前に、可能な限り速やかに現況を確認し、記録として残すことを目的として、被災状況調査を実施します。
本調査により、
「どこに、何が存在し、今回の地震によってどのような被害を受けたのか」
を記録し、地域の歴史文化資産の被災状況を把握するとともに、今後の文化財保全等を検討する際の基礎資料として整理することを目的とします。
■ 調査対象
主に、国・県・市等の指定・登録を受けていない次のようなものを対象とします。
・寺院、神社
・お堂、祠
・歴史的建造物
・石橋、石垣
・石碑、石塔、石灯籠、地蔵等
・その他、地域において長年守り継がれてきた歴史的・文化的資産
所有者・管理者が確認できないものについても、公道等から安全に確認できる範囲で記録を行う場合があります。
■ 主な調査内容
現地において、可能な範囲で次の事項を記録します。
・名称及び所在地
・被害箇所及び被害状況
・建造物等の全景及び被害箇所の写真
・建立年代、由緒、地域との関わり等
・所有者・管理者から聞き取ることができた事項
・片付け、撤去、解体等の予定
所有者・管理者が確認できる場合には、本調査の趣旨を説明し、了承を得た範囲で調査及び写真撮影を行います。
■ 本調査の位置付けについて
本調査は、補助金の交付、修復・復旧その他の支援をお約束するものではありません。
また、やつしろ観光ガイド協会及び調査員が、
・文化財としての価値
・文化財指定の可否
・建造物の安全性
・修復の可否及び方法
・被害額
・各種補助制度等の対象となるか
について判断又は認定するものではありません。
調査員は、現地で確認できた状況及び聞き取った内容を記録することを基本とし、専門的な判断や支援に関する約束は行いません。
■ 調査活動について
本調査は、やつしろ観光ガイド協会の会員等がボランティアにより実施します。
調査に当たっては安全を最優先とし、危険な建造物への立入りや、被災した建造物・石材・文化財等を移動させる行為は行いません。
また、調査によって得られた情報及び写真については適切に管理し、今後の状況把握及び関係機関との情報共有等のための基礎資料として整理します。
地域の皆さまにおかれましては、本調査の趣旨をご理解いただき、可能な範囲でご協力くださいますようお願い申し上げます。
やつしろ観光ガイド協会


